2013年8月6日火曜日

北●修のレクチャーアンド●●ージック(4)


岡野: あのー、パリに行ったのは、8年間のフランス語との恋愛にけりをつけたいというのがあったんです。1986年から一年行っていたわけですが、フランス給費留学生です。つまりフランス政府から旅費や生活費が出ていたわけですが、そこで一年過ごした。さびしかったですよ。パリの冬は寒いし、暗いし、それにね、パリ人は冷たいんですよ。特に片言しか言葉をしゃべれない、シャイな男には。私のことですけれど。周りを見ると恋人通した仲良くしているのに、私は一人ですしね。
北山: あれほど恋をしていたフランスに・・・
岡野: 振られたわけです。それでやはり本命は英語だ、ということになった。それで次の年はアメリカに行くわけです。
黒崎: はい、ではここら辺で音楽。先生方が語学について熱く語るのに親近感を覚えておりました。続いての曲は、その英語の曲、ヘンリー・マンシーニで、酒とバラの日々です。
(一同聞き惚れる。)
黒崎:これまでは岡野さんの、英語やフランス語への恋心について話していただきましたが、北山さんはどうでしょう?
北山: うん、英語で歌っていても、なかなか英語は身につかないんだけれども、外国からくるミュージシャンと英語でコミュニケーションを取る必要が生じる。そうすると英語をしゃべらなければならないという必然性が生まれて、英語でコミュニケーションをすることが楽しくなったね。人間とつきかえるという感じ。音楽を通してだけではなく、人間と付き合える方法としての語学。非常に楽しいですね。
黒崎:そこまでできると楽しいという気がするんですが、なかなかそこまで・・・・。

  (以下省略)