2011年3月1日火曜日

テレビ局って、どうだかなー(3)

無事に?(誰にもほとんど気づかれることなく、自分でも知らずに)テレビ出演が終わったわけだが、次にこういうことが起きた。実は番組制作会社のA氏から、放映の2,3日前に短いメールが来た。テロップに流す私の所属先を確認するという内容だった。私はそれに対して次のように返した。
「[所属先は]それで結構です。ところで申し上げにくいことではありますが、大切なことです。取材料についてお尋ねします。」
私の「怒りの芽」が出てきたのは、A氏が私のこのメールをスルーしたからである。数日間返事を待ちながら、私は[やっぱりね・・・]とあきらめつつも、つぶやいた。「自分たちの都合でならメールをしてくるのに、こちらが取材料について遠慮がちにたずねたのに対する返信をしないって、あんまりじゃ・・・・」
数日たって「再送」をすると、こんな返事が返ってきた。「先日は、御出演頂きまして、誠に有難う御座いました。出演料ですが、お渡しの仕方、金額の目安等ありましたらご連絡の程、宜しくお願い致します。」
つまり最初から出演料などということは考えていなかったが、繰り返して請求されたので、「ではいくら欲しいんですか?」と返してきたというわけだ。こりゃあんまりだ。
結局私が次のようなメールを出してこの一件は終わった。「誤解をされないように言いますが、私はギャラが目的ではありません。だからギャラはいただきません。ただ最初にノーギャラであることをおっしゃったら、出てはいなかったと思います。この件はもういいです。番組の記録(DVD)でも送っていただければ結構です。」
結局こんなことが起きているらしい。テレビ局や番組制作者の立場からは、出演者は、「出れば満足というところがあるから、ギャラなど要求してこないだろう。こちらとしては出たい人には困らないから・・・・。」
たしかにそうなのかもしれない。でも私のようにシャイな人間は、顔の出る媒体に出ることは基本的には勘弁して欲しいという方である。そこのところをわかって欲しい。それから「取材し逃げ」というようなやり方についてもやめて欲しい。これまで少なくとも2回、私は別の番組制作会社から精神医学的な問題について相談を受け、2時間ほどオフィスで話をして(もちろん無料で)、その後なしのつぶてということを体験している。普通番組制作会社からインタビューを申し込まれた私たちは、「いいですよ、でもギャラは?」とは聞かないものだ。そんなのハシタないじゃないか。でもそれをうまく利用されている、という気がどうしてもしてしまう。そんなシステムで成り立っているテレビ業界って問題じゃないか・・・。
これを読んだ読者の方はどんな印象だろうか?少なくとも私の気持ちは「テレビ局ってナンボのモンよ・・・・」なのである。